日本は内戦状態であるかのように人が死んでいる

10年間で30数万人が自殺~イラク戦争より犠牲者多い「自殺大国ニッポン」は長期の内戦状態にある | すくらむ
から辺見庸さんのコラムを孫引用

 日本の自殺者が10年連続で3万人を上回り、30数万人もの人々がみずから命を絶っている状況に対して、辺見さんは、「これがどれほどものすごい数字かは、イラク戦争とそれにつづく内戦による市民の犠牲者数とくらべてみればわかる。米英の非政府組織イラク・ボディーカウントの発表によると、イラク民間人の死者数は2003年の開戦以来、ことし6月までの5年間に最多推計で9万2千数百人である。酸鼻をきわめるイラクの戦闘にまきこまれて非情にも殺される人々よりも、平和国家とされる日本でみずから死を選ぶ者たちのほうが圧倒的に多い。これはいったいどういうことなのか」と問いかけます。

これのハテブでイラクとの比がどうのうこうのとか、数字のマジックとか逝ってる人がいるんですよ。
あほかと
人の「価値」「生命」を絶対数ですらなく、比に還元してそこで思考停止なんてナンセンスなんでしょう。
【 参考資料 】 H20年6月発表 警察庁統計資料よりさらに言えば図*1を見れば分かるようにこの10年の間毎年1万人強以前より多くなっていて、個人の努力・工夫不足や統計的な問題ではなく、この10年で10数万人もの人たちが「殺されてる」。
私たちはこの数字を人たちを数字のマジックや比というマジックワードによって目をそらすのではなく、イラクにおける戦争・内戦に匹敵するような死者を「国家と社会の病弊」による「内戦状態」によって出してることを認識する必要があるのではないだろうか*2

*1:参照http://www.t-pec.co.jp/mental/2002-08-4.htm、他にもグラフがあるので是非見てほしい。正直言ってこの図を見て衝撃を受けたのでこのエントリを書いた。

*2:そして認識したら何がしかの行動がそこにはあるだろう。id:I11さんの言うように投票なりその他の行動なり