復活の地Ⅰ(小川一水/ハヤカワ書房)

 第六大陸で名をあげた小川一水さんの最新作。
第一巻目のお話は、関東大震災阪神大震災を下敷きにした最悪条件下の危機管理、
という感じになってるが、そこそこに明治以後の日本をイメージした社会が展開されてるが、そのイメージが直截すぎて皇国の守護者なんかと比べるといまいちな感じがする。
 ただ、元老がスミルに対して勅命を伝家の宝刀といって必要なら使うのだみたいなことをいってるが、やっぱり戦前の天皇の対応がはがゆかったのだろうか?