GIGANTOMAKHIA(ギガントマキア)αテスト開始!

JUNKMETAL終了から6年ついにあの五井がやってくれた!MMOロボットアクションGIGANTOMAKHIA(ギガントマキア)のαテストが開始。
公式サイト:http://www.gmakhia.jp/
JUNKMETALの匂いを色濃く受け継ぎながらも装いが新しくなり、どうなるか期待でいっぱいだ。
運よくアカウントも受かったのでαテストとはいえ楽しみだ*1

ニュース記事
ルール無用のMMOロボットアクションが動き出す。「GIGANTOMAKHIA」のαテストが9月1日から実施。3000名のテスターを募集中 - 4Gamer.net
ゲームポット、WIN「GIGANTOMAKHIA」アルファテスト実施決定。DirectX 10の3DMMOロボットアクション。3,000名のテスターを募集 - GAME Watch

*1:ええと、受かるまでライバル排除のためダマッテタナンテナイデスヨ

『原発止めたら弱者が死ぬ』の嘘

原発停止の影響で死者が続出。原発停止派は賠償しろ。 - Togetter
原発止めたせいで熱中症で人が死んだと叫んでいる人がいるようですが*1

東京新聞の2011年6月30日の総合欄の記事より

「救急医学会の調査では、熱中症で重症化した高齢者のうち、5割はエアコンがなく4割はエアコンを使っていなかった。エアコン使っていたのに重症になった人は1割にすぎない」

そもそもエアコンを持てない人がもっとも被害にあいやすいのです。それ以外にも高齢者はエアコン持っていても使用していないのが熱中症の要因になっているようです。節電のために我慢ではなく、元々エアコンをつけない人が多いようです。
結局熱中症で倒れる人を少なくするために本当に必要なことは原発再稼動なんてことではなく、全国民がエアコンを使えるような福祉・再配分*2熱中症対策の啓蒙ではないでしょうか。

熱中症についてより詳しくは下記をご覧ください。
熱中症に関する研究・報告について

*1:他にも似たような言説はあちこちにある

*2:弱者が死ぬから原発再稼動と唱えている人でエアコンを取り付けろといってる人はトンと見ませんが

ベント弁の設計がおかしい件

ようやくベントについてよくまとまっている記事*1を見つけられた。その中でもベント時に弁が動かないという話が気になっていたので該当部分を引用する。

ベント遅れはあったのか?(PDF注意)
ベントには、もう一つ条件があります。それは、ベントは原発の外に放射能災害を引き起こすので、ラプチャーディスクの万一の誤作動を考え、常時閉の隔離弁を設置するよう定められているため、この弁を開けなければならない、ということです。


もう一方はMO弁(電動弁)なので、全館停電している環境では、仮に格納容器圧力が5.5 気圧以上でも、ベントするためには、このMO 弁を現場で開けなければならない、という状況だった訳です。

「発電用軽水型原子炉施設におけるシビアアクシデント対策としてのアクシデントマネージメントについて」原子力安全委員会決定、平成四年五月二八日
格納容器ベント設備は、格納容器の過圧破損を防ぎ、その健全性を維持するための設備である。
設備の故障、誤動作または運転員の誤操作が安全性をかえって阻害する可能性については、各国とも通常時閉止の隔離弁を2弁設置するか又はラプチャーディスクあるいはこれらの組み合わせにより対応している。

(太字は引用者による)

これ読む限りでは設計がおかしい。通常こういった弁の設計時は通常時どうあれば安全かということと共に電源が落ちたときに弁が開いていた方が安全か閉まっていた方が安全かを考えて弁や制御回路の設計を行う。
そして、なんらかの信号が入らない限り通常時閉止であり、かつ電源が落ちたときつまり今回の事態のようなシビアアクシデント時は炉を守るために弁開となるような設計がなされているべきである*2
上で引用したシビアアクシデント対策の指針では通常時閉止の隔離弁を設置するよう求めているが、電源が落ちた場合の動作については言及がない。斑目委員長が全電源停止状態を十分考慮していなかったということを言っていたが、ベントについても電源が完全に落ちることを考慮してなかったのだろう。この点で原子力安全委員会の責任は重い*3
また、設計・施工・運用を行っていたプラントメーカ(GEや東芝・日立)と東電の責任も重い。


ちなみに太字で強調したけれど、このメモの作者はそこらへんの理解が*4おかしいと思う。後消防ポンプで給水作業をしていたが、それが炉の圧力の為難航していたことをなかったことにしたりとか。

*1:吉岡メモといって今回の原発事故についていろいろ書いていて結構有名らしい

*2:スリーマイル事故や住民の避難などを考えるとこの設計は問題だらけだが

*3:というか腹切れよという気分

*4:通常時閉止と常時閉では動作がぜんぜん違う

簡単な火力発電所の話:デマというか誤解について

この話は火力発電所の中でも汽力発電所についての話です。汽力発電所というのはいわゆる蒸気機関のことで、ボイラーで火を焚いて作った蒸気でタービンを回して発電すると言う仕組みになっています。日本の電力会社の火力発電所や自家発電所のだいたいがこの汽力発電所になります。
今回の震災による計画停電や夏場の電力の話題に伴い、火力発電所にも注目が集まっていますが、ネット上において連続運転なんて危ないとか、需要に合せて負荷を変動させるなんて危ないとか、定格で常時運転なんて危ない等色々言われています。*1
これはデマというか誤解に基づいています。
まず、火力発電所の定格出力とは定められた条件で連続して発揮しうる最大能力の毎時間当たりの値のことです。環境*2や設備状況などにより多少上下動*3がありますが、この値で運転できるように設計・運用がなされています。
残念ながら火力発電所の出力データが公表されているところを見つけられなかったのですが、代わりに原子力発電所の出力データがあるところを紹介します。運転情報・実績データ - 原子力発電所の運転情報 | 電気事業連合会
その中の関西電力のものが見やすいと思いますが*4、出力のばらつき具合がわかるかと思います。火力発電所原子力発電所と原理は同じ蒸気機関であり、大きく変わりません。

連続運転時間については1年間で10〜11ヶ月連続運転しています。メンテナンスとして1年に一回業者の自主点検・2年ないしは4年に一回定期修理*5を行っており、平均すると1年に1〜2ヶ月程度が停止している時間になります。そのため火力発電所の年間を通しての最大稼働率はメンテナンス期間を除いた期間定格運転をしたとして8割前後となりますが、実際の稼働率は4〜5割程度と低くなっています*6。これは火力発電所がベース電源にもピーク対応もできる万能の電源のため負荷に合わせて発電量を増減しているためであり、火力発電所には供給余力があります。

浜岡原発は止められるか

結論から書こう。浜岡原発は止められるし、それによって停電や弱者が死ぬといったことは起きない。

この記事書く前に前段があってtwitterで議論をしていた。元々のtogeterにまとめられていた議論にそれはおかしいだろうと私が突っ込んだのが始まりになる。
内容を知りたい方はtogetterの下記の記事をご覧ください。
浜岡原発を停止するとどうなるのか - Togetter
浜岡原発を停止するとどうなるのか その2 - Togetter

でなぜ大丈夫かというと結論が言えるかというと、中部電力にたとえ余力がなくても西日本(60Hz)には浜岡原発の分をカバーできるだけの供給余力があるからだ。
まずデータから確認する。
西日本のピーク電力は10295万kW*1
浜岡原発で稼動しているものは350万kW*2
西日本全体での供給余力は1348万kW*3

差し引きで約1000万kWほどの供給余力があり、西日本全体で見ると10%ほどの余裕がある。
例えば東電は震災前の計画では需要が6000万kWに対して、6300万kWを用意していた。余裕は5%になる*4
東電の運用状況から見ると西日本全体で見れば10%という十分な余裕が確保できているので、浜岡原発を停止しても問題がないことが分かる。中部電力内だけで見ていると余裕があまり確保できないため停電が〜と言う人が出てくるが、反原発原発推進問わず議論する場合は市民が電力会社の都合を見る必要はなく、本当はどれだけ供給できるか*5をしっかりと見る必要があるだろう。

追記(2011/4/19)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110419-OYT1T00226.htm

特集 電力

 経済産業省東京電力は18日、今夏の電力供給力の見通しを、現時点の5200万キロ・ワットから5600万〜5700万キロ・ワット程度に引き上げる方向で調整に入った。

 東電は夜間電力を使ってダムに水をくみ上げ、電力需要が高まる昼間に水を落としてタービンを回して発電する揚水発電の稼働を増やせるか慎重に検討している。政府と東電は、今夏のピーク時の電力消費は5500万キロ・ワットを想定し、大規模工場など大口需要家に対して最大使用電力を25%程度、節電するように求めている。

この前日にあった記事
http://www.asahi.com/business/update/0415/TKY201104150441.html

 東京電力は15日、東日本大震災で落ち込んだ電力供給力を7月末までに最大5200万キロワットまで増やせるとの見通しを発表した。
(略)
 夜間に余った電力で水をためて発電する揚水発電分も新たに追加。これまでは夜間に余る電力が少なく、供給力として織り込んでいなかったが、夏場に稼働できる火力発電所が増え、揚水発電も400万キロワット分を見込めるようになった。

なお東京電力揚水発電は852万kW*6になるとのこと。@powerpc970さんは揚水はそんなに信用できないと言っていたけれど、記事を読めば分かるとおり東京電力揚水発電の供給力のほぼ限界800万kWまで使い切って今年の夏を乗り切ろうとしている。
これに習えば浜岡原発を停止したって、中部電力だけでも揚水発電を加えれば十分な供給力は確保されるので、他の西日本の電力会社からの支援無しで浜岡原発を止められるかもしれない。
一番楽観的な見通しで論外扱いを受けていた福島みずほの発言や反原発団体の資料*7の主張が一番正解だったようだ。

*1:@powerpc970が提示したデータによる

*2:これも@powerpc970が提示したデータによる

*3:東電内に“関電から電力の施し受けたくない”という考えあり - ライブドアニュースより

*4:ここら辺はネットで見た情報、一次ソースに当たった訳ではないです

*5:同一Hz内で

*6:wikipediaより

*7:http://nukewaste.net/denryoku.html

自衛隊10万人動員について

自衛隊10万人動員について出回ってる話について管の思いつきだのなんだのと言っている人が多い。そのことについてその内誰かから突込みが入るだろうと思ってたけど、入らなかったので突っ込んどく。管も自衛隊も嫌いなんだが何で擁護しないといけないんだか・・・

以下の記事は元防衛相で軍事に詳しいと見なされる政治家である石破氏の記事の抜粋

突如として自衛隊の派遣規模を五万人から十万人に引き上げるなど、自衛隊の運用を全く知らない素人の思い付きです。
焦燥: 石破茂(いしばしげる)ブログ

他にも自衛隊10万人動員についての批判は色々なところで書かれています。
ですがこれは2月の演習のときの記事からの抜粋ですが*1

 防衛省の防災業務計画では、東海地震発生時には陸海空の自衛隊員計約11万人を動員する。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/227176

と元々東海地震発生時には自衛隊だけで10万人以上動員する予定だったわけです。今回の地震で10万人投入するというのはまったくおかしくないある意味事前の計画通りの運用となります。

追記(2011/3/17)
やっぱり産経もかよorz
以前の記事だと計画があったことにはちゃんと言及していたのに・・・

菅直人首相(64)の朝令暮改の指示とはいえ、陸海空あわせて約24万人の規模からすれば軍事的な常識も無視して“全軍”を被災地に差し向けた。(梶川浩伸)
(中略)
それにしてもこの「10万人」は、菅首相の思いつきで出てきた形跡がある。菅首相は12日に派遣規模を2万人から5万人に拡大すると表明。それが13日夜になって10万人へと倍増させた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110317/plc11031700140000-n1.htm

*1:私が知った元々の場所は2chでしたが・・・

東京電力は滅ぶべきである

原子力関係こそさわっていないがプラントや電力関係の仕事をしていた身としては、被爆・爆発・余震の多重苦の中事態を収めようと働く現地作業者*1について、このクソ野郎は作業員のミスとのたまいやがったのだ。複数の仕事が一人に降りかかるような体制を組んでおいて、何様のつもりなのだろうか。人が足りないならばそれこそ副社長様が東京でモゴモゴと会見をする前に、現地でモニタなり計器なりを監視すれば良かろうに。

ともあれ東京電力は滅ぶべきである。

*1:もちろんその中には自衛隊の人も含む、東電は3号機爆発時負傷者の人数読み上げの時一切自衛隊隊員の被害に触れなかったがな)のことを思うと涙がでそうになる。 そんな現地作業者に対し後ろ玉を撃つクソ野郎がでてきた。天下の東京電力の副社長様だ。 2号機の給水がなされてなかった問題((http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110314/t10014673231000.html