家計からみる日本経済(橘木 俊詔 / 岩波新書)

家計を切り口に今の日本経済についてだれもが漠然と理解しているつもりのことをきれいにまとめた本。
様様なデータをもとに戦後からの家計の変遷と問題点がよくまとめられている。
低賃金の根源は低すぎる最低賃金という指摘や、また政府の金融・財政政策が効果がない理由の説明など目からうろこだった。
ただこの著者が唱える現在の不況ならびに今後のための対策は自分も大体同意できることが多いが、小泉の経済政策はほとんど逆を行っていてるのがなぁ・・・

ただ家計が一国経済に占める地位は一番大きいというが、ということは特別会計が重複除いても、200兆円オーバーという話はどこかにまちがいがあるのだろうか?